FREECELL vol.70
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FREECELL vol.70

  • 本体価格 ¥907
  • 発売日 2025.09.30
  • コード 62490-72
表紙巻頭特集
佐野晶哉×上白石萌歌『トリツカレ男』表紙巻頭撮りおろし対談12P
佐野晶哉×上白石萌歌『トリツカレ男』表紙巻頭撮りおろし対談12P
(以下リードより)
街の人たちから<トリツカレ男>と呼ばれるほど、いろんなことにのめりこむ性格の青年ジュゼッペ(佐野晶哉)。そんな彼が 秋のはじめにトリツカレたのは、公園で風船を売っていた女の子ペチカ(上白石萌歌)。外国からやってきたペチカと仲良くなる ため、ジュゼッペはハツカネズミのシエロ(柿澤勇人)と作戦を練る。ペチカの笑顔にある“灰色のくすみ”を取り除くため、危険 を冒してでも懸命に走り回るジュゼッペ。そしてペチカが心に抱えている最大の心配事を知ったジュゼッペは、誰 もが驚く方法に打って出る--。 というあらすじのいしいしんじの小説『トリツカレ男』のアニメ映画化作品が本作。アニメミュージカルでもある本作はまず佐野晶哉の映画の内容全部盛りの楽曲から始まるので、以下の対談でもまずその話題からスタート。二人ともミュージカルにトリツカレたことが芸能界入りのきっかけでもあり、アーティスト活動と俳優業を兼務しているなど共通点が多いからか、以下の対談では同じシーンを好きなシーンに挙げるなど、一緒の収録が1日しかなかったとは思えないシンクロぶりを発揮してました! ちなみにビジュアルの光る花のプロップは、ペチカに出会ってから初めて世界の輝きを知った<トリツカレ男>のジュゼッペの心の暗喩です!

(以下見出しより)
佐野「(『トリツカレ男』の収録は) 基本個別での収録だったので、セリフ入れの1日だけご一緒させていただいたんですけど、事前に上白石さんがペチカとして歌った『あいのうた』を聞かせていただいたんです。あの声を聞いただけで、このアニメーション映画全体の雰囲気を、 上白石さんの声から教えていただきました」

上白石「本当に佐野さんの歌声は素敵だなという印象を以前から持っていたのですが、今回のジュゼッペの歌声には持っていかれました! 私が想像していた通りのジュゼッペの絶品の歌声でした。本当にジュゼッペにぴったりの声だったので、 すごく焦りました。“こんなに魅力的にジュゼッペを演じられてしまったらどうしたらいいんだろう?”と」

上白石 「私が好きなのは、ぺチカが自転車を押しながらジュゼッペと2人で並んで話すシーンです。ブレーキが壊れていて乗ることはできないけど、いつかその自転車に乗って坂道をブレーキなしで一直線にただ滑っていくという想像をするんです。そのシーンまでのペチカはどちらかというと心に悲しみを抱えた静謐なイメージの女の子だったんですけど、あのシーンでペチカは、ブレーキの壊れた自転車で坂道を疾走したいという強い気持ちを持っていることがわかって、実際に疾走感もあって、とても好きなシーンでした」

佐野 「被った(笑) 。初めて観た時から一番印象に残っているのが、あの自転車のシーンです。実はあの一見なんでもないシーンがこの作品を通して監督が伝えたいことを一番端的に語っているような気がするんです」

佐野 「ジュセッペの恋したら相手の好きな自分でいたいという気持ちはわかる気がします。僕自身も恋したらありのままの自分でいたいというより、相手の好きな自分になっちゃうタイプなので」
上白石 「そうなんだ! 私はそこまで器用になれないです(笑) 」

佐野 「もちろん最後はありのままの自分でいい、と言ってくれる人と一緒にいるのがいいと思うんですけど、僕の学生時代はみんなそんな感じでしたよ。相手の好きなものとか趣味とかSNSを見るとわかっちゃうので」

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