spoon. 158号
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spoon. 158号

  • 本体価格 ¥907
  • 発売日 2024.02.28
  • コード 05475-04
表紙巻頭特集
特集 femme POP
“バービー現象”を筆頭とするメジャーグラウンドで展開されるフェミ・ファクターをポップ化したコンテンツをfemme POP(ファム・ポップ)と名付けて大特集!
表紙巻頭16ページ 野中美希×岡村ほまれ モーニング娘。’24 起動
見出しより

――岡村さんは現役高校生ということもあり、モーニング娘。 ’24 内では流行センサーの役割を担っているということですが。
岡村「はい! いつも最先端を生きていたいなと思っています。常に流行に敏感でありたいです。私、キャラクターが大好きで、メジャーになる前からおぱんちゅうさぎが大好きでかなり集めてました。私が好きになるものって、三、四ヶ月後に必ずじわじわきちゃうんです」

――岡村さんがモーニング娘。に加入した4年前と比べて、最近モーニング娘。にも女性目線のクリエイティヴが導入されているなということがあったら教えてください。
岡村「それこそデビュー当時のスマイレージさんは「“史上最短”ひざ上35cm」というスカートの短さがキャッチコピーになってましたけど、今はツアー衣装を決まったパターンの中から、自分に合ったアレンジをスタイリストさんにご相談しています。私、ロングパンツが好きなんですけど、足を長く見せたいと私が言うと全部布で覆われてしまうとせっかくのスタイルの良さが少し削れちゃったりするよ、とアドバイスをいただいて、じゃあ片方の脚だけ見せたいですとか、自分の意見を出させていただいてます」

(マユリカ阪本の野中美希推し発言からマユリカのファンが新規のモーニング娘。ファンになっているという話の流れで)
野中「私は今までモーニング娘。を知らなかった人にモーニング娘。を知らせる存在になれるのでは?と思いまして、ハロー!プロジェクトを好きになるきっかけになる初心者用動画を出したいと思っているんです。私昨年大学を卒業したんですけど、パワーポイントを使用した資料作りが得意なので、YouTubeでパワポを使って、ハロー!プロジェクトとアップフロントの違いとか講義したいなと思って(笑)」

SINA SUIEN×3 to 8 Vintage Apartment store「ガールガイド」モチーフアイテムを男女モデルで8コーデ撮りおろし!
以下 有本ゆみこ(SINA SUIEN)による「ガールガイド」アイテム解説

ガールガイドのモットーは「そなえよつねに」
少女たちは冒険やひみつをその制服に詰め込んで楽しみながら生きるちからを獲得しました。
イギリスのヴィンテージ服を中心に集めるショップ〈3 to 8 Vintage Apartment Store〉から託されたのは、1930年代~70年代の古着8着。1着1着をくまなく観察して見えてきたのは、生地や 装飾の長所、そして時空を超えて息づいてきた(遺された)物語でした。
その中に7-8歳の少女が着ていたと思われるガールガイド(日本ではガールスカウトと言うことが多い)の制服がありま した。
「バッジ」と呼ばれるいろいろなワッペンが縫い付けられたタスキは、これを着ていた少女がガールガイドで教わった技能や知識をたくさん習得した証。服が伝える少女の誇りが今回のリメイクの芯となり、「ガールガイド」コレクションは生まれました。――有本ゆみこ(SINA SUIEN))

松林 麗監督が語る『ブルーイマジン』とfemme POPムービー14ページ
以下リードより抜粋

松林 麗初監督作『ブルーイマジン』は彼女が(俳優・松林うららとしての)映画出演時に受けた性被害をモチーフにしていて、「この物語はフィクションです」と言えない事実の強度を拠り所としている。彼女は、以前プロデュースに参加し、出演もした『蒲田前奏曲』で、まさに“femme POPな”出役ぶりを発揮していたが、『ブルーイマジン』では演者たちにどんなタクトを振るったのか、以下監督のフェバリット・フェミムービーの話も交え、じっくり話を訊いた。

以下見出しより

「当事者からみた視点で、映画というメディアでフィクションという形として製作する原作ではないオリジナルの#MeToo映画は日本では珍しいのではないかと思います。それぞれに告発の仕方があるように1人1人の闘い方が違うと思うんですけど、私はやっぱり映画という媒体で表明したいって思ったんです」
   
松林 麗監督・談(以下同)

「『バービー』に関しては宣伝のときに『オッペンハイマー』と被さってしまったのが本当に残念だったんですけど、グレタ・ガーウィグ監督は、私はすごく好きな憧れの映画監督の1人で『ブルーイマジン』の主人公の乃愛が海にいる横顔のシーンは、ちょっと『レディ・バード』のビジュアルを意識しているんです(笑)。グレタ・ガーウィグの作品では『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』がまさに女の子たちの連帯の話で、原作を今の時代にアップデートした演出が素晴らしかったです」